2013年3月12日火曜日
知らないゆえの効果
私たちは何かしようとするとき、事前に色々と知っておきたくなります。
どういう仕組み(原理)で、どういう効果が出るのかというのは誰もが気になるところです。
限られた時間やお金を使うのであれば尚更ですね。
先日、野口晴哉さんの本の中で、出産後の骨盤の収縮に効果がある体操というものが紹介されていたのですが、これは仰向けのあるポジションで両足を上げる動きをしてもらうのです。しかし、実際にやってみると両足は上がらない。上げようと努力することで骨盤が収縮していくという原理らしく、指示された動きができないままに効果が上がる興味深い事例でした。
しかも面白いのは、事前にそのことを説明してからやってもらうと、誰も本気で足を上げなくなって効果が上がらないとのこと。なので、晴哉さんは事前に何も言わず、「なんでこんな程度のことができないの?」とはっぱをかけて足を持ち上げさせるそうな。
私たちはモーシェ・フェルデンクライスの実際に行ったグループレッスンの記録を元に日々のレッスンを行っているのですが、中には難しすぎてできそうにない動きや、効果がいまいち不明な動きもあります。晴哉さんのエピソードを聞いて、そのような動きに出会ったときもあれこれ考えずに信じて言われたままやってみるのがいいかもしれないと思いました。
情報技術が発達した昨今、事前に色々調べて知っておくことが常識になっていますが、知らないままでもいい時があるのは素敵なことだと思いました。