フェルデンクライスの学校で言われた「推奨されていないこと」を覚えている範囲で列挙します。
1.ノートは取らない。
2.生徒の動きを正さない。
3.不得意なものには手をつけない。
4.がんばらない。
5.反復練習はしない。
この中で特筆すべきは「がんばらない。」というものでしょう。この表現はわかりやすい反面、誤解されやすいと思います。より正確に言うならば、「固定した成功の姿を持たない」ということだと私は考えています。自分の中で成功を決めると色々なことに気づけなくなります。残りのやってはいけないと言われていることは、そういう成功に向かって努力しようとするときによく使う手段だと思われます。
前編では「未完成」と表現しましたが、フェルデンクライスの学校は通常の学校と意図が全然違うのです。最短で一つの事をやり遂げる姿勢ではなく、人々が学びと呼んでいる、不明瞭で広大なものの核心に入っていくときの姿勢を意図しているようなのです。
最短で狙って得られるものには限りがありますが、学びの核心から得られるものは無尽蔵に近い量です。今その人が受け入れられる器の大きさ分だけ得られます。それは見えない形でその人の生活に行き渡り、日常を豊かにし、仕事を充実させます。何がどれだけ良くなるという、そういうものさしで計れるものとして存在していません。
核心に近づくにつれて表現が曖昧になってしまいますね。
今うっすらわかっている感じではこういう表現です。