この仕事をしていて最も聞かれる問いです。
「その、フェル・・何とかは腰痛を治せるの?」
これに私は
「腰痛を治すように使うこともできます」
と最近は答えています。
質問された方はとても腑に落ちない表情をされることが多いですが、
今の私では、このように答えるのが精一杯です。
質問というのは答えの幅を決めます。
何ができるか?という質問に対して、フェルデンクライスでは大抵のことが(結果として)できると答えざる得ません。でもその可能性は目指すものによって変わります。
腰痛を治すこともそうです。
今の状況を何も変えずに瞬時に痛みだけを取り除くことを目指すのならば、フェルデンクライスではほぼ不可能です。ブロック注射などを受けに行くことをお勧めします。
腰痛の原因になっているものを特定することについてもフェルデンクライスはあまり得意ではありません。
腰痛をご自身で何とかしていく方法を探すお手伝いは結構得意です。いろいろと方法や視点を助言したり、グループレッスンや個人レッスンを通じて腰痛につながらない動きの選択肢を体に増やしていくことができます。
更に言えば、腰痛が治らなくても困らない心身を目指すことにおいて、フェルデンクライスの右に出るものは現代においてなかなかありません。
生きている以上、ままならないことはたくさん出てきます。それらを諦めるでもなく、克服できるまで人生を止めるわけでもなく、ゆったりと流し続ける取り組み方をフェルデンクライスのワークは教えてくれます。
時間がかかることは承知で、多くの痛みや不自由さの根本を見つめるためのフェルデンクライスを常日頃から追求しております。
でもとりあえず、腰痛を治されたい場合は、「腰痛を治すように使うこともできます。」
そういう意味で、用途は自由です。