2015年10月10日土曜日

素敵なもの

今日はフェルデンクライスとは関係ないお話を。


私は料理をするのが好きです。音を奏でるのも好きだし、絵を描くのも、コンピュータを操作すること、家の間取りを変えることも大好きです。小さな頃に何かとても憧れたものは今でも好きなままです。そして、あの時に感じた素敵なもの達に近づきたい一心で、日々を過ごしています。

この私をつき動かす何かを、職業として分類しようとしたとき、ぴったりのものが見当たりませんでした。かと言って何もしないでいる気にもなりませんでした。そこでシステムエンジニアになりました。

数字で比較できるものは、そのものの魅力として最低限必要な要素しか現してくれません。お金というのはその象徴のようなもので、人生にとって最低限必要ですが、人生の素晴らしさを表現できるものではありません。システムエンジニアを生業としたとき、私の中で数字を追う視点が入り込み始めました。それは、小さな頃に得た素敵な感覚が消えていく岐路に立っていました。

今は再び数字で比較できない世界に少しずつ歩み寄っています。その世界では何事も簡単に形にできず、例え形になってもそれを肯定する第三者は居ません。例え居たとしてもあてにはなりません。それがいいものかどうかは、私自身がどれほどいいと思えるかだけなのです。自分の気持ちというものは、数字のように誤魔化すことができません。どんなにいい条件が並んだものが目の前にあったとしても、自分の気持ちが動かなければそれはいいものではないのです。

そうなることでやっと、生まれてから得てきた様々なものが蘇ってきて一緒に歩いてくれるようになりました。素敵なものと共に生きてみると、世界はまだ広く、深く、果てしない未知の領域があって、それが何だかとても安心できるのです。


以上、フェルデンクライスとは一見関係ないお話でした。