生きていると、いろいろと思うようにいかないことがあります。
些細なところでは、朝食でジャムの蓋が硬くて開かないこともあります。
ちょっとやってみてうまくいかないとき、私たちは解決のために何を探し始めるでしょうか?
蓋を開ける道具を探す人がいます。
効果的な蓋の開け方をインターネットで調べる人もいます。
隣の人にやってもらうこともできますし、
ジャムを食べることを諦めることもできます。
どうしてもジャムが食べたくて、冷蔵庫にあるジャムを片っ端から出しては開けようとする人も
もしかしたらいるかもしれません。
ジャムの蓋が開けられないことについて、フェルデンクライスメソッドへ解決を依頼してくる人は
めったにいませんが、もしも相談を受けたらまず、ここから始めます。
「ジャムの蓋を開けようとする力が、ちゃんと蓋に伝わっているだろうか?」 それはつまり、
「ジャムの蓋の硬さが、ちゃんと開ける人に伝わっているだろうか?」
なので、最初に姿勢や呼吸を確認して、次にジャムの蓋の質感を把握していきます。
そして、ゆっくりちいさな動きで繰り返していると、ジャムの蓋の質感がより鮮明になっていきます。
開けるだけでなく、ちいさく閉める動きもしてみます。これは蓋のためよりも、本人のためです。
繰り返すほどにより蓋を開ける動きが身体の中で充実し、洗練されていきます。
身体の多くの部位が徐々にこの動きに参加し始め、最初に蓋をねじった時とは比べ物にならない
力が蓋にかかるようになってくるでしょう。
例え蓋が開かなかったとしても、それにかけた時間に見合う何かを身体は得ることができます。
そしてそれは、ジャムを冷蔵庫に戻すために立ち上がる所から身体が無意識に利用します。
ジャムの蓋は、人生において何かを得るきっかけに過ぎないのかもしれません。
それでも、ジャムが食べられたらいいですね。
というわけで、
フェルデンクライスメソッドでは、ジャムの蓋についての相談も随時受け付けております。