花坂です。
16日間に渡る冬の研修が終わりました。
今回の研修の中で、舟状骨と腓骨の関係がありました。ざっくり位置を言いますと、足の土踏まずの一番持ち上がった所にある骨が舟状骨、腓骨はひざ下の二本の骨の外側にあるものです。どっちも出っ張っているので、誰でもすぐ触れます。
理学療法士さんの間ではよく知られた話らしいのですが、舟状骨を上下することによって、腓骨が足の内側や外側に回る動きが起こり、これが人間のスムーズな歩行に重要な役割を果たしているそうです。説明されると、「うん、そりゃそうだよな」っていうものでした。頭で簡単に理解できます。
さて、じゃあこの関係性を踏まえた上で足に働きかけてみましょう。となるといきなり世界が変わります。
あれ、言われた感じで動かない?
思っていた感じと違うぞ
一度働きかける相手から手を離して
自分が安定して立っているか、自分自身を視る
呼吸をリラックスして
手の力を抜いて柔らかくして
もう一度、触る
あ、隣の骨や、それを繋いでる繊維の質感が今度は感じる
自分の腰の辺りから力を伝えて、
背骨、
肩ひじ手首を通り、
手先から相手の舟状骨へ動きを伝える
伝えて待つと、硬くて動かないと思った腓骨の関節に急に隙間ができたような感じが起こる
内側と外側、どっちに動く?
外側に行きやすそうだ
ちょっとずらすだけで膝、股関節へ繋がり、小さなねじれが起こっていく
その動きに舟状骨と、それを触っている手も動いていく、
私もねじれが起こり、相手の反応に同期する
骨盤が転がり、胸郭の形が刻々と変化して
相手と自分が参加して
3次元で位置関係がどんどん変わっていく
もう、感じる情報が頭で処理できない
ただ、感じてついていく
意識で判断するのは、いつ戻るかだけだ
自分と相手の動きの質感を感じ続ける
ゆるゆると動き続けている中に
次第と軋みのような抵抗感の入り口が見えてくる
ねじれた自分の身体を戻し始めると、手がそれに従って相手の骨に働きかける
相手の骨はちょっとそれに反発する
あれ、まだ行きたい?
どうする?
もう戻ったほうがよくない?
もうちょっと行くのもいいか
自分の身体がその反発を受け入れると
双方の力が相殺されながら戻る動きが生じる
ああ、戻っていいのね
まだ膨大な動きの情報が飛び込んでくる
行きの情報とはまた、似ていて違う
ただ呼吸だけを切らさず
目や胸の力を抜いて
それらの情報を最大限に自分の身体に流す
自分の手足に動きの情報がバックロードされていく
完全に戻ったところで手を離す
20秒ぐらいで入った情報を身体が処理し終わるのを待つ
相手の身体も見ているうちに刻々と緊張の度合いが変わっていく
距離で言えば1cmにも満たない
でも記述すると途方もない旅
やっと戻ってきた
「じゃあ、この動きは日常のどの動作に繋げられる?」
頭どころか、身体もパンクしそうだ