2017年1月8日日曜日
新年早々
4日に東京から富山に戻ってまいりました。
今年も宜しくお願い致します。
実は新年早々ケガをしまして、さらに年末年始の疲れが出たのか熱もでる始末でした。
FIを予約していただいた方にはキャンセルさせていただくことになってしまい、申し訳ありませんでした。
ケガはアスファルトに思いっきり落ちて右肩と肘、左ひざ、右ひざ右骨盤が打撲・捻挫・裂傷という広範囲でバラエティに富んだものでして、こう聞くと大変つらそうに見えるかもしれませんが、ケガの直後に「これは色々面白そうだ」という他人事のような気持ちが湧いてくるあたり、別の場所が重症であることがよくわかりました。
まず確認したのは服が破れていないかどうか。私はパタゴニアというアウトドアブランドを好んで着ているのですが、これが見た目普通のフリースのように見えて結構高い。正直ほいほい買えるものではございませんので、ズボンやジャケットの思いっきり叩きつけられた箇所を慌てて確認したところ、全くの無傷じゃありませんか。中の肉がミンチになっているのにこれはスゴイ!やはり高い買い物は違うと感心した次第です。
もう一つ、私の人生の投資の中で高い買い物はフェルデンクライスメソッドです。これもたまに参加する研修などで「確かにすごい体が変わるんだが、こんな高い金を払わねばならんほどのものか」と当事者らしからぬ心の声が出たりします。しかし、今回体がズタボロになった後も、歩いたり荷物を運んだり、東京の街を歩き回ったり運転して富山に帰ったり次の日から肉体労働ができることに感動しました。
私がグループレッスンを受けるとき、体の中心から動きを起こす取り組みを何度もやっていたのですが、肩や膝の関節の一部がやられてもその感覚を持って動こうとすると不思議と体は動けるのです。いつもの動きよりもすごくゆっくりにはなります。しかし、ただ歩こうとするだけで痛い箇所を避けてうまく歩いてくれるのです。ただ、その体の中心から動く感覚が失われた瞬間、体が硬直し色んな痛みが降ってきます。膝や肩が痛いと身をかがめてお年寄りの動きになることが実体験としてよくわかりました。
あと面白かったのは、治してみようと意識的に手足を動かすより、生活で要求される動きに従って無意識に動く方が回復に貢献したということです。むしろ今までの蓄積された動きは生活の中で要求される動きの材料として的確にスタンバイしており、一つ一つが必要なタイミングに呼び起されていきます。フェルデンクライスメソッドを始めて10年ほどですが、これほどまでにたくさんの動きのアイデアが自分の中に内蔵されているのかとびっくりしました。
私たちはどうしても、無事な前提で物事の損得を考えがちですが、有事にこそ生きるメソッドであると認識を改めました。考えてみれば、有事の塊のような国であるイスラエルで考え出されたものですから当然ですね。ただし、蓄積が必要です。身体が危機に陥った時に初めて機能するようにできていることも多いので、平時のグループレッスンで一見無意味な動きもよく租借しながら取り組むことをお勧めします。
ケガをして3日目の晩にこの文章を書いていますが、かなり回復の軌道に乗ってきています。しかし、ここまで来るのにフェルデンクライスメソッドだけで全てが解決したわけではありません。裂傷については湿潤療法を使いましたし、打撲や捻挫の症状にはホメオパシーによるレメディもかなりの割合で貢献してくれています。主にフェルデンクライスが力を発揮したのは、体が損傷してもその損傷の度合いを広げることなく持続的に活動できた一点だけです。しかしこれは自己をケアすることを可能にしただけでなく、まだ自分は生きて活動できるという根源的な自信をもたらしたことが素晴らしいと思うのです。
新年早々長文で失礼しました。
1月の木の実のスケジュールも追加いたしましたので、ご確認ください。