先月行われたワークショップの舞台裏をひとつ。
ワークショップ前日にエラット・アナットの両先生に金沢と富山の観光スポットを案内しましたが、二人がもっとも目を輝かせていたのは、21世紀美術館の託児所でした。美術館の展示品もとても興味を持って見ているのですが、それにも増して人間、特に子供の動きが面白いようです。「というか、わざわざ金沢まで来てそこかい!」と思いうと同時に、子供の動きの中から瞬時に面白い特徴を見つけ出して次々と驚いていく二人に圧倒されました。
フェルデンクライスを本格的に学ぶコースに行っても、「こういう時はこうしたらいい」ということはほとんど教わりません。ただひたすらに、今目の前にいる人を見て、触って、動きについていくだけで1年目、2年目は過ぎていきます。受けていた当時は「こんなんでほんとにできるようになるんやろかー」と思っていましたが、今思うと、それが最も着実な勉強方法だったと感じます。後は本人が人間とその動きにどれだけ興味が持てるか次第なのでしょう。そういう意味ではフェルデンクライスは観察が全てです。
私は機械いじりが好きで、人間とか生き物全般にはそんなに興味はないつもりですが、結局のところ機械は生物をまねて作られたものなので、オリジナルとしての生物のほうが今では面白いと思うことは多くなりました。特にオリジナルしか持っていない要素としての「意識」は興味深いです。なにせ、意識を向ける先を変えるだけで、その人の機能が変わってしまうのですから。機械ではこんなことはありません。あらゆる方向に意識を向け、読み取る観察という行為は、私たちの機能に大きな影響を与えるもので、それを探求するフェルデンクライスは実に面白いです。
今週末の12月13日のアマノ堀川店で行うワークショップ アフターフォロー2は「観察」について少し掘り下げたいと思っております。あと、ATMはワークショップの初日にやったものをより簡単に気持ちよくできる内容を用意しています。